会長挨拶
第48回日本大腸肛門病学会九州地方会
第39回九州ストーマリハビリテーション研究会
会長
鮫島 隆志
(医療法人 潤愛会 鮫島病院 院長)
副会長
宮薗 幸江
(鹿児島大学病院 副院長・看護部長)
この度、第48回日本大腸肛門病学会九州地方会および 第39回九州ストーマリハビリテーション研究会 を2023年7月29日(土曜日)に、鹿児島県市町村自治会館において、開催する運びとなりました。
日本大腸肛門病学会九州地方会は昭和51年に第1回が開催されて以来、約50年の歴史があり、九州地方の大腸肛門病学の発展と進歩に多大な貢献をしてきた伝統ある学術集会です。また、九州ストーマリハビリテーション研究会は昭和60年に第1回が開催されて以来、今回で39回を数えます。本研究会は医療従事者相互の連帯を高めることにより人工肛門や人工膀胱に関するケア、研究、教育を論じ、オストメイトの健康と福祉の向上に寄与することが目的です。この二つの学術集会が同日、同会場で行われ医療従事者相互の連帯を高めることのみならず、一般市民に対する大腸肛門疾患の啓発も極めて重要な使命と考えています。
鹿児島での開催は、第3回 西 満正先生(昭和53年)、第14回 島津久明先生(平成1年)、第22回 愛甲 孝先生(平成9年)、第29回 石澤 隆先生(平成16年)、第38回 夏越祥次先生(平成25年)が担当されました。今回は当院スタッフおよび当地のWOCナースが一丸となって皆様をお迎えしたいと存じます。
今回のテーマは「大腸肛門疾患診療の温故知新」といたしました。当院は明治40年に鹿児島痔疾専門医院として産声をあげ、昭和50年代に大腸内科・外科を併設し、大腸肛門専門施設として歩んでまいりました。ここ数年で大腸疾患に対する各科の診療は様々な薬品や手術機材の出現により飛躍的に進歩した感がございます。特に炎症性腸炎は各科およびストーマリハビリテーションに共通する分野でもあり、その治療の変遷から現時点の問題点、そして今後を議論して新たな知見を共有できればと考えています。
2023年は夏から秋にかけて、全国高等学校総合文化祭や国民体育大会など大きな催し物と重なり、7月の開催となりました。そのころにはコロナが過去のものになっていることを期待します。暑い季節ですが皆様にはぜひとも鹿児島にご参集いただき、「歴史の街」と「食」を楽しんでいただければ幸いです。